高解像度レジン3Dプリンターとして話題のAnycubic Photon Mono M7 Proが登場しました。14K解像度に加えて、レジンを直接温めるヒーター内蔵ヴァットや自動レジン補充など、かなり進化した光造形プリンターです!
Anycubic Photon Mono M7 Proの特徴
Anycubicの光造形プリンターの中でもハイエンドに位置するモデルです。ざっくり特徴を紹介しましょう。
14K解像度のモノスクリーン
10.1インチの14K(13,312 x 5,120ピクセル)モノスクリーンを搭載しています。XY解像度は16.8 x 24.8μmで、ミニチュアのチェインメイルの鎖一つ一つまでくっきり見えるレベルです。
12Kや8Kプリンターと比べると、細かいテクスチャや顔の表情がより鮮明に出ます。フィギュアやミニチュア制作には嬉しいスペックですね!
COB LighTurbo 3.0ライトソース
COB(Chip-On-Board)UV LEDにフレネルレンズと前面リフレクターを組み合わせた光源システムです。
光の角度を3度以下に抑えることで、ピクセル間の光漏れを防ぎ、14K解像度をしっかり活かせる仕組みになっています。光の均一性は90%以上で、ビルドエリア全体で安定した硬化ができます。
レジンヴァット内蔵ヒーター(ダイナミック温度制御)
個人的にはこれが一番嬉しい機能です。ペリスタルティックポンプとヒーターがヴァットに内蔵されていて、レジンを直接25〜35℃に保温してくれます。
冬場にレジンが冷えて粘度が上がり、プリント失敗するのはよくある悩みだと思います。この機能があれば、室温に関係なく安定した印刷ができます。日本の冬には特にありがたい機能ですね。
最大170mm/hの高速プリント
Anycubic専用のハイスピードレジンを使えば、最大170mm/hでの高速印刷が可能です。通常レジンでも130mm/hと十分に速いです。
Tom’s Hardwareのテストでは、ロケットバストモデルが37分で完成したとのこと。従来の8Kプリンターだと同じモデルに2時間25分かかるので、かなりの時短になります。
自動レジン補充システム
ペリスタルティックポンプによる自動補充機能がついています。長時間プリントでもレジン切れを心配せずに済みます。
ただし、注意点として空気清浄フィルターと自動補充ユニットは同じポートを使うため、同時に使えません。どちらか一方を選ぶ必要があります。
海外レビュアーの評価まとめ
日本語のレビューがほとんどないので、海外の有名レビュアーの評価をまとめました。
GamesRadar+(評価:5/5)
「2024年にテストしたすべての中で、これが最も際立った製品だ」と満点評価です。特にテーブルトップゲームのミニチュア印刷での性能を絶賛しています。
TechRadar(評価:4.5/5)
「卓越した高解像度プリントが、レジンプリンターの最良の選択肢にしている」と評価しています。自動レジン補充と温度制御の統合を高く評価していますね。
3DWithUs(評価:4.7/5)
「シャープでクリア」なディテールで「エッジにアーティファクトがなく滑らか」とのこと。「プリンターに頻繁な問題が起きる時代はほぼ終わった」とコメントしています。
Tom’s Hardware(評価:4/5)
ロケットバストを37分で印刷できた速度を高く評価。ただし「ヒーター内蔵のヴァットが重くて扱いづらい」点を指摘しています。
全体的に、レビュアーの評価はかなり高いです。
他の光造形プリンターとの比較
参考までに、主要な競合機種との比較をまとめました。
| M7 Pro | ELEGOO Saturn 4 Ultra | Anycubic M5s | |
|---|---|---|---|
| 解像度 | 14K | 16K | 12K |
| XY解像度 | 16.8 x 24.8μm | 15.9 x 24μm | 19.5 x 24.8μm |
| 造形サイズ | 223 x 126 x 230mm | 218 x 122 x 250mm | 218 x 123 x 200mm |
| 最大速度 | 170mm/h | 150mm/h | 130mm/h |
| ヴァットヒーター | 内蔵(直接加熱) | なし | エアヒーター(間接) |
| 自動レジン補充 | あり | なし | なし |
| 自動レベリング | あり | あり | あり |
| 価格 | 約68,000〜75,000円 | 約76,800円 | 約50,000〜60,000円 |
速度ではM7 Proが最速で、温度制御もM7 Proだけがレジン直接加熱に対応しています。解像度ではSaturn 4 Ultraが16Kでわずかに上ですが、実際のプリント品質ではほとんど差がないレベルだと思います。
Anycubic Photon Mono M7 Proのスペック
Anycubic Photon Mono M7 Proのスペックは以下の通りです。
| スペック | 詳細 |
|---|---|
| LCD | 10.1インチ 14Kモノクロ(13,312 x 5,120) |
| XY解像度 | 16.8 x 24.8μm |
| 造形サイズ | 223 x 126 x 230mm |
| 最大速度(通常レジン) | 130mm/h |
| 最大速度(高速レジン) | 170mm/h |
| レイヤー露光時間 | 2.69秒(0.1mmレイヤー) |
| 光源 | COB LighTurbo 3.0 |
| 光均一性 | 90%以上 |
| 光強度 | 5,500μW/cm² |
| モデル精度 | ±0.01〜0.05mm |
| レイヤー高さ | 0.03〜0.2mm |
| タッチスクリーン | 5インチIPSカラー |
| 接続 | USB 2.0、Wi-Fi(2.4GHz)、Ethernet |
| 温度制御 | ヴァット内蔵ヒーター+ペリスタルティックポンプ |
| 自動レジン補充 | あり |
| 空気清浄 | AirPure活性炭フィルター(VOC除去率99%) |
| リリースフィルム | ACF(耐久45,000レイヤー) |
| スライサー | Anycubic Photon Workshop、Chitubox、Lychee Slicer |
| 消費電力 | 240W |
| 本体サイズ | 312 x 315 x 520mm |
| 重量 | 12.8kg |
まとめ:Anycubic Photon Mono M7 Proのレビュー
かなり個人的意見も含めますが、14K解像度に加えてレジンヴァットの直接加熱機能は、光造形プリンターの使い勝手を大きく変える進化だと思います。特に日本の冬場でのプリント安定性は嬉しいですね。
GamesRadar+が満点評価をつけるほどの実力機です。ミニチュアやフィギュア制作で高いディテールを求める方にはかなりおすすめですよ!


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