熱溶解積層方式3DプリンターはFDMと呼ばれ一般家庭でよく使われてる3Dプリンターの一種です。
詳しく解説していきましょう。
熱溶解積層方式プリンターとは
熱溶解積層方式プリンターは名前の通り熱で溶かした樹脂(フィラメント)をノズルから押し出し、積み上げるようにモデルを造作していくプリンターです。
メリット
主なメリットは扱いやすいことでしょう。初めての3Dプリントをする方にはこのタイプを購入すると良いでしょう。フィラメントと本体だけでも十分3D造作が楽しめるでしょう。
デメリット
デメリットは積み上げるようにフィラメントが重ねられて造作されるので作品に断面が目立ってしまう可能性があるということです。
光造作プリンターとの比較は次の記事を参考にして下さい。
おすすめの熱溶解積層方式プリンター人気順
FDMプリンターは数多くあり、個人の使う目的によっておすすめする機材は変わっていくと思います。この記事ではレビューが高く信頼できるプリンターを紹介していこうと思います。
Ender-3 Pro
Ender-3は初心者から上級者まで幅広いユーザーの方に支援されています。何か問題が出た時もコミュニティーからサポートが受けられるのも根強い人気の秘密です。
S SMAUTOP
S SMAUTOPは非常に小さいプリンターで造作エリアは10cm3以内。1万5000円弱でちょっとした趣味の工作などに最適な機種でしょう。
LABISTS ET4
LABISTS X1の大型バージョンです。3Dプリンターに慣れてきたらET4がおすすめ。造作サイズもX1の2倍ほどあるので様々な小物が作れます。
FDM プリンタの消耗品フィラメントについて
FDMプリンタの楽しみ方は、色々なフィラメントを試せることです。
このフィラメントには様々な種類がありますが、良く耳にするのがABS樹脂やPLA樹脂でしょう。プリンタ本体によっておすすめされている樹脂があるので気をつけましょう。
樹脂の種類 | 原料 | 特徴 | おすすめ |
PLA樹脂 | トウモロコシなどを原料にしたエコプラスチック | 低い温度での出力が可能 反りにくい 硬い(後加工が結構大変) | 後加工の少ない実用品・おおきいもの・摩擦消耗に対応したいなど |
ABS樹脂 | 一般的に知られるプラスチック | 高い温度で出力 反りやすい 柔軟性がある | フィギュアのパーツ・プラモデルなど |
ABS樹脂はヒーテッドベッド(温度常設が可能な3Dプリンタの底面パネル)が可能な3Dプリンタが必要になります。
よりよい造作を行うには、造作者の技術や適切な樹脂の見極めなども思考に入れておいて下さい。
おすすめのPLAフィラメント
おすすめのABSフィラメント
FDMプリンターを使って3Dプリントをはじめよう!
FDMプリンターは後加工などの手間隙が掛からず初心者でも簡単に3Dプリントを始められるタイプのプリンターです。色々なフィラメントを試して造作を楽しめると思います。