光造形の3Dプリンタを使用するにあたって、一番初めに悩むのがレジンの匂いだと思います。
まず、ほぼ全てのレジンには匂いがあります。今のところ無臭のレジンは販売されていませんが、無臭に近いレジンの紹介や匂い対策について解説していきたいと思います。
レジンの匂いと危険性
レジンは液体プラスチックで、体に害のある化学物質です。肌についたときに肌荒れがおきたり、人によっては頭痛を感じる方もいます。鼻や肺などに異常を感じる可能性も十分あるので取り扱いには気をつけましょう。
肌についた場合は水と石鹸でしっかりと洗い落としましょう。プリント中は部屋の換気を良くし、同じ部屋にいないことをおすすめします。
当然ですがレジンをキュア(固形化)したあとは一般的に知られるプラスチックになるので問題ありません。
3Dプリンタのレジンの匂いを消す方法
それではレジンの匂い対策の方法をいくつか紹介しましょう。
部屋の換気をよくする
レジンの匂いを部屋に籠もらないようにするのがもっとも得策です。窓を開けたり、扇風機で排気を外に出すやり方も良いですね。
空気清浄機を使う
脱臭効果の強い空気清浄機を部屋に置いておくのも効果的です。シャープのプラズマクラスターなどは脱臭力が強くておすすめです。
プリンター内のカーボンフィルターを強化する
カーボンフィルターは所謂「炭」のフィルターで、良くタンスなどに入れると洋服の嫌な匂いを消してくれる作用があります。
Elegooが販売するプリンターの箱の中におけるタイプのカーボンフィルターなんかがあります。Elegooでないブランドのプリンターでも蓋の中にスペースがあればおけるのでおすすめ。
匂いのしないレジンを使う
匂いのしないレジンというものは存在しないと思いますが、植物ベースのレジンはバイオベースの乳酸でできているので、環境にやさしく生分解性、安全性が高く、無臭無毒に近いといわれています。
ANYCUBICの植物基樹脂は匂いが気にならないレベルでした。
Elegoo Marsの水洗いレジンも匂いが薄い方だと思います。キュアに使うIPA(アルコール)なども不必要なく、水洗いでキュアできる特徴があります。
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