3Dプリンターが届いた!でも箱を開けてから何をすればいいの?
そんな初心者の方のために、開封からテストプリント成功までの全ステップをまとめました。
僕も最初は「壊しそうで怖い…」と思ってましたが、実際やってみると意外と簡単です。
この記事はFDM方式(フィラメントを溶かすタイプ)を中心に解説しますが、光造形の方も基本的な流れは同じです。
ステップ1:開封と内容物の確認
まずは箱を開けて、中身を全部チェックしましょう。
たいていの3Dプリンターには以下のものが入っています。
- プリンター本体(または組み立てパーツ一式)
- 電源ケーブル
- USBメモリまたはSDカード(テストデータ入り)
- 組み立て工具セット
- サンプルフィラメント(少量)
- 説明書
部品が足りない場合はすぐにメーカーに連絡を。写真を撮っておくとスムーズです。
ステップ2:組み立て(必要な機種の場合)
Bambu Lab A1 miniの場合
ほぼ組み立て不要。台座を取り付けて電源を入れるだけ。
正直、これが一番ラクでした。30分もかかりません。
Ender-3シリーズの場合
フレームの組み立てが必要です。
所要時間は30分〜1時間くらい。説明書通りに進めれば大丈夫です。
ネジの締め具合が重要。きつすぎず、でもガタつかない程度にしっかり締めましょう。
組み立てで困ったら、YouTubeで「(機種名) 組み立て」で検索すると動画が見つかります。
ステップ3:ベッドのレベリング(水平出し)
FDMプリンターで一番大事な工程がこれ。
ベッド(印刷する台)が水平でないと、フィラメントがうまく定着しません。
オートレベリング対応機種の場合
メニューから「Auto Leveling」を選ぶだけ。プリンターが自動でやってくれます。
Bambu Lab、最新のEnder-3 V3シリーズなどが対応しています。
手動レベリングの場合
A4用紙を1枚用意してください。
- ノズルとベッドの間にA4用紙を挟む
- 用紙がちょっと引っかかるくらいの隙間に調整
- 4つの角+中央で同じ操作を繰り返す
- もう一周やって確認
最初は「こんなんでいいの?」って不安になりますが、慣れると1分で終わります。
ステップ4:フィラメントのセット
FDMプリンターの場合、フィラメントをセットします。
手順
- フィラメントの先端を斜めにカットする(挿入しやすくなる)
- エクストルーダー(送り出し部分)にフィラメントを差し込む
- ノズルを加熱(PLAなら200℃前後)
- フィラメントを押し込んで、ノズルからニョロっと出てくればOK
最初に買うフィラメントはPLAがおすすめ。扱いやすくて匂いも少ないです。
ABS樹脂との違いが気になる方はABS樹脂とPLA樹脂の違いの記事を参考にしてください。
ステップ5:スライサーソフトの準備
スライサーソフトとは、3Dモデルデータをプリンターが読める形式(Gコード)に変換するソフトです。
プリンターによって推奨ソフトが違います。
| プリンター | 推奨スライサー | 価格 |
|---|---|---|
| Bambu Lab全機種 | Bambu Studio | 無料 |
| Creality全機種 | Cura | 無料 |
| Elegoo光造形 | ChiTuBox | 基本無料 |
| Anycubic光造形 | Anycubic Photon Workshop | 無料 |
まずはプリンターの公式サイトからダウンロードして、インストールしましょう。
基本的な設定
- スライサーを起動して、自分のプリンター機種を選択
- フィラメントの種類(PLA等)を選択
- 品質プリセットを選ぶ(最初は「Standard」でOK)
細かいパラメータは最初はいじらなくて大丈夫。プリセットのままで十分きれいに出ます。
ステップ6:テストプリントをやってみよう
いよいよ印刷です!
最初のテストプリントには3DBenchy(スリーディーベンチー)がおすすめ。
3DBenchyは小さな船の模型で、3Dプリンターの性能テスト用に世界中で使われています。
詳しくは3Dプリンタのベンチマーク「3DBenchy」徹底解説の記事をどうぞ。
テストプリントの手順
- 3DBenchyのSTLファイルをダウンロード(無料データサイトから入手可能)
- スライサーでファイルを開く
- 「スライス」ボタンを押してGコードを生成
- USBメモリ or SDカードに保存(Wi-Fi対応機種なら直接送信)
- プリンターにセットして印刷開始
3DBenchyの印刷時間は、機種や設定にもよりますが大体30分〜1時間くらいです。
最初の数層がしっかりベッドに定着しているか確認しましょう。
浮いていたり剥がれてきたら、レベリングをやり直してください。
ステップ7:よくあるトラブルと対処法
初心者がつまづきやすいポイントをまとめました。
フィラメントがベッドに定着しない
原因の90%はレベリング不良です。
ノズルとベッドの距離が遠すぎる場合がほとんど。もう少し近づけてみましょう。
それでもダメならスティックのりをベッドに塗ると改善することが多いです。
印刷の途中でフィラメントが詰まる
ノズル温度が低すぎるか、フィラメントの送り出しに問題があるかも。
PLAなら200〜210℃くらいが適温です。
フィラメントが湿気ていると詰まりやすくなるので、開封後はジップロックに乾燥剤と一緒に保管しましょう。
印刷物の底が反る(ワーピング)
PLAなら60℃くらいのヒートベッドでだいぶ防げます。
ブリム(ベッドとの接触面を広くする機能)をスライサーで設定するのも効果的。
糸引き(ストリンギング)が酷い
ノズルの移動時にフィラメントが糸のように垂れる現象。
リトラクション(引き戻し)の設定をスライサーで調整すると改善します。
初心者が最初に揃えるべき周辺グッズ
プリンター本体以外に、あると便利なものをリストアップします。
FDM方式の場合
- ニッパー:サポート材のカットに必須
- スクレーパー:ベッドから造形物を剥がすとき
- デジタルノギス:サイズの確認に
- フィラメント乾燥ボックス:湿気対策
- スティックのり:ベッドへの定着改善
光造形方式の場合
- ニトリル手袋:レジンに素手で触るのは絶対NG
- IPA(イソプロピルアルコール):洗浄用(水洗いレジンなら不要)
- UVライト:二次硬化用
- 金属ヘラ:ベッドからの剥がし
- 換気設備:レジンの匂い対策。匂い対策の記事も参考に
テストプリント成功!次に何をする?
3DBenchyがきれいに印刷できたら、もう立派な3Dプリンターユーザーです。
次のステップとして、いくつかおすすめの方向性があります。
いろんなものを作ってみる
3Dプリンターで作れるもの30選を参考に、気になったものをどんどん印刷してみましょう。
スマホスタンドやケーブルホルダーなど、実用品は達成感があってモチベーションが上がります。
3Dモデリングを始める
既存データの印刷に慣れたら、自分でモデリングにチャレンジ。
初心者にはTinkercad(ブラウザで使える無料ツール)がおすすめです。
プリント設定を追い込む
スライサーの設定を変えて、品質や速度の最適解を探すのも楽しいです。
温度タワーやリトラクションテストなど、調整用のテストモデルもあります。
まとめ
3Dプリンターの初期セットアップ、思ったより簡単だったのではないでしょうか。
おさらいすると、やることは以下の通り。
- 開封して内容物を確認
- 組み立て(必要な場合)
- ベッドのレベリング
- フィラメントのセット
- スライサーソフトの準備
- テストプリント(3DBenchy)
どの3Dプリンターを選べばいいか迷っている方は、おすすめランキングを参考にしてみてください。
3DBenchyのことをもっと知りたい方はベンチマーク船「3DBenchy」の記事もぜひ。
最初の1回がうまくいけば、もうあとは楽しいだけです。
素敵な3Dプリンターライフを始めましょう!
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